2005年 01月 02日
[3] 海兵隊員へのインタビューで思うことーその1 |
「僕たちは正義のために戦っているんだ」
いよいよ11月2日に迫ったアメリカ大統領選挙。
残念ながら私には選挙権はないが、もしあったとしたら、ブッシュになんて、絶対に入れたくない。
でも、どうしてまだ多くの人がブッシュ政権を指示しているのだろう?
アメリカの大都市以外の町では、高校を卒業したはいいが町に仕事もなく、やることもないので「とりあえず」軍に入る若者は、決して少なくない。
現在33才のスティーブもそのうちの一人だ。
彼は18才のとき、父親と喧嘩をし、勘当同然で家出、そして海兵隊(MarineCorp.)に入隊した。
現在、奥さんと3人の息子がいる。
スティーブは、ソマリアや湾岸戦争で戦った。人を撃ったこともあるし、自分が死にかけたこともある。
「戦争で死ぬのは怖いけど、自動車事故で死ぬ確率の方が高いって知ってるか?」と
彼は笑う。
次の仕事は、海兵隊員として大統領の護衛をするそうだ。
そのスティーブにいくつかの質問をしてみた。
ここにひとつのブッシュ賛成派の意見がある。
これはあくまでもそのひとつであって、これがすべてのブッシュ派の意見ではない。
しかし「賛成派」の軍人を象徴する意見だと言えるだろう。
スティーブのように18才で、あまり広い世界を知らないまま、入隊するというのは、どういうことか。
軍の部隊によって彼らは「アメリカ国旗のために戦う」ことを叩き込まれる。
軍施設の至る所にブッシュ大統領の写真が掲げられており、外国にある米軍基地に住んでいれば、アメリカ軍がイラクで何をしているかなんていう、「正確な」ニュースなんて、放映されやしない。
むろんそれでイラク侵攻に疑問を感じるか、感じないかは、すべて本人次第なのだが。
さて以下、一問一答で答えてもらった。
1:NYでの共和党に対するデモ行進についてどう思いますか?
僕はプロテストには賛成できないな。確かに戦争は嫌いだよ、でもサダムフセインが他の国に対してやったことを人は忘れてしまっているんじゃないか?
そして狂気じみたモスリムによってツインタワーが破壊され、たくさんの人が殺されたんだよ。
デモ行進に参加したブッシュ大統領に反対するほとんどの人は僕たちの国は戦争のまっ只中だという全体図が、まったく見えていないんだな。
もし僕たちがイラクで戦わなかったら、アメリカ本土で戦うことになっていただろう。
アメリカ軍がイラクにいるってこと、僕は支援する。
ただ唯一同意できないのは、(戦地に)十分な兵力をまだ送っていないってことだな。
あとブッシュ大統領の境界線警備にあたっての不満はある。
海外よりもアメリカ合衆国本国に、もっと軍人を派遣しなくちゃだめだ。
それで外からやってくる、不法な移民を差し止めるんだよ。
そしたらドラッグの流入も押さえることができる。
今のところ、ブッシュが大統領であることは間違ってないと思う。
911のあと、彼は国を一つにした。素晴らしい仕事をしたよ。
ケリーについてだけど、大統領候補たるもの、一度決めた信念は貫き通してほしい。
彼は自分のしっかりとした意見がまったくない。
本物の指導者というのは、人気者になろうがなるまいが、自分の考えをしっかりと持ってそれをやり通すものだよ。
2:多くの子供たち、お年寄りや女性などがイラクでアメリカ兵によって殺されています。それについてどう思いますか?
これは難しい質問だな。戦争に関係のない人の死はよくないと思うよ。
でも自分がソマリアへ行ったとき、女性や子供たちが自ら武器を持って、やっぱりアメリカ兵と戦おうとしていた。
これはベトナムでも同じだった。
だからね、戦場では女も子供も関係なく、みんなが戦闘員ってことだよ。結局、男も、女も、子供も関係ない。戦争ではみんな死んでしまう可能性があるんだよ。
戦争っていうのは、紛れもなく残忍なものなんだ。
もちろんアメリカ軍はできるだけ非戦闘員である人々を安全なところに避難させ、守ろうとしている。
そういう人たちを戦いのターゲットにしているわけじゃない。
でも敵が、逆に彼らを人質として利用することだってある。
そうなったら、俺たちにできることはもうないね。
サダムフセインは大量虐殺をしただろ? それも人間としてのモラルってものを全く無視したひどいやり方で。
だからこそイラクにいる多くの人が、アメリカ軍に出て行ってもらったら困ると、本気で思っているんだよ。
そういう人たちはサダムから逃れられたことをとても喜んでいるよ。
アメリカ軍は必要以上にイラクに居続けるつもりなんてない。
アメリカ軍こそが、イラクに新しい学校や図書館を建て、家をなおし、水道や電気を引いたんだ。
もう何年もサダムに警戒してきた。国連のルールに従うようにね。
あと僕たちがイラクで刑務所に入っている人たちに、希望を与えたとも言われているよ。
イスラム過激派に関わらず、どの宗教でもそれだけが正しく、あとは悪いなんていう行き過ぎた考えが、僕は嫌なんだ。
3:たくさんの若いアメリカ兵士がイラクで戦死しています。
それについてどう思いますか?
そういう若いやつらは、「国に尽くす」という契約のもとに軍に入ってきたわけで、それがどんなに危険なことか、わかりきっているはずだ。
人間は今も世界中で傷つけ合い、死んで行く。それが人生だろ? 嫌気がさすよ。本当に悲しいことだよ。
でも彼らは人生のレールを自分で引いて、それを選んでいる。
だとしたら、そこで僕らに何ができる?
それに、大学の費用を軍から出してもらうために入隊するやつらもいる。その恩恵をもらうんだったら、それなりに犠牲も覚悟しなくちゃ。
僕はその覚悟だよ。もちろん何事もないように祈るけれど、
もし自分の息子が入隊することを選んだら、それは彼の選択なのだから、僕は100%応援するよ。もちろん鍛え直すけどね。
4:あなた自身はイラクへ行ってもいいと思いますか?
当たり前だよ!
現時点でイラクにいる部隊は、もっと一生懸命任務を遂行しなくてはならないと思う。
イラクの人々を救うために、僕たちは可能性を十分に発揮するんだ。
もちろん戦争にはとてつもない軍事費がかかる。
でも911のようなことがこれから世界で起こらないため、正義のために、男として、自分の言葉に責任と信念を持って戦うよ。
もちろん死ぬことは怖いけどね。
でもね、軍に入るってのはそういう犠牲を払う契約をして入ってくるんだから、それを忘れちゃいけない。
人生は危険でいっぱいだ。
明日、世界が終わるかもしれない。
人は生まれたときに、すでに寿命が決まっているんじゃないかって思うんだ。
すべての人はみんな目的があって生まれてくる。
もちろん平和を祈るけど、戦士であることは僕の運命のような気がする。
5:なぜブッシュはこんなにも嫌われているのでしょうか?
ブッシュ大統領は自分の考えに固思しすぎるんだな。
でもブッシュ大統領の立場に立って考えたことある?
あんなに難しい選択を迫られて、普通だったら逃げ出したくなるだろう。
911の後、彼は上に立って指揮を取った。
彼だって、世界に奉仕しても何の見返りがないことに、つくづく嫌気がさしていると思うよ。
もう一度言うけど、僕はブッシュ大統領のすべてに賛成というわけじゃない。
彼がベストだとも思わない。でも彼はとても努力して、正しい選択をしているんだ。
みんなそれに対して文句ばかりだけど、文句ばかりで、誰も銃を持って立ち向かおうとしないじゃないか。
戦闘を知らないか、軍に入ったこともない連中が安全なところに住みながら、文句ばかり言うのさ。
そしてアメリカ合衆国がいつも国を犠牲にして他の国を守る。
自分の国にそういう軍隊がいないのに、文句ばかり言うのはやめて欲しいよ。
ブッシュ大統領は完璧じゃない。でも彼の勇気ある行動は指導者として、とても立派だと思うよ。
いよいよ11月2日に迫ったアメリカ大統領選挙。
残念ながら私には選挙権はないが、もしあったとしたら、ブッシュになんて、絶対に入れたくない。
でも、どうしてまだ多くの人がブッシュ政権を指示しているのだろう?
アメリカの大都市以外の町では、高校を卒業したはいいが町に仕事もなく、やることもないので「とりあえず」軍に入る若者は、決して少なくない。
現在33才のスティーブもそのうちの一人だ。
彼は18才のとき、父親と喧嘩をし、勘当同然で家出、そして海兵隊(MarineCorp.)に入隊した。
現在、奥さんと3人の息子がいる。
スティーブは、ソマリアや湾岸戦争で戦った。人を撃ったこともあるし、自分が死にかけたこともある。
「戦争で死ぬのは怖いけど、自動車事故で死ぬ確率の方が高いって知ってるか?」と
彼は笑う。
次の仕事は、海兵隊員として大統領の護衛をするそうだ。
そのスティーブにいくつかの質問をしてみた。
ここにひとつのブッシュ賛成派の意見がある。
これはあくまでもそのひとつであって、これがすべてのブッシュ派の意見ではない。
しかし「賛成派」の軍人を象徴する意見だと言えるだろう。
スティーブのように18才で、あまり広い世界を知らないまま、入隊するというのは、どういうことか。
軍の部隊によって彼らは「アメリカ国旗のために戦う」ことを叩き込まれる。
軍施設の至る所にブッシュ大統領の写真が掲げられており、外国にある米軍基地に住んでいれば、アメリカ軍がイラクで何をしているかなんていう、「正確な」ニュースなんて、放映されやしない。
むろんそれでイラク侵攻に疑問を感じるか、感じないかは、すべて本人次第なのだが。
さて以下、一問一答で答えてもらった。
1:NYでの共和党に対するデモ行進についてどう思いますか?
僕はプロテストには賛成できないな。確かに戦争は嫌いだよ、でもサダムフセインが他の国に対してやったことを人は忘れてしまっているんじゃないか?
そして狂気じみたモスリムによってツインタワーが破壊され、たくさんの人が殺されたんだよ。
デモ行進に参加したブッシュ大統領に反対するほとんどの人は僕たちの国は戦争のまっ只中だという全体図が、まったく見えていないんだな。
もし僕たちがイラクで戦わなかったら、アメリカ本土で戦うことになっていただろう。
アメリカ軍がイラクにいるってこと、僕は支援する。
ただ唯一同意できないのは、(戦地に)十分な兵力をまだ送っていないってことだな。
あとブッシュ大統領の境界線警備にあたっての不満はある。
海外よりもアメリカ合衆国本国に、もっと軍人を派遣しなくちゃだめだ。
それで外からやってくる、不法な移民を差し止めるんだよ。
そしたらドラッグの流入も押さえることができる。
今のところ、ブッシュが大統領であることは間違ってないと思う。
911のあと、彼は国を一つにした。素晴らしい仕事をしたよ。
ケリーについてだけど、大統領候補たるもの、一度決めた信念は貫き通してほしい。
彼は自分のしっかりとした意見がまったくない。
本物の指導者というのは、人気者になろうがなるまいが、自分の考えをしっかりと持ってそれをやり通すものだよ。
2:多くの子供たち、お年寄りや女性などがイラクでアメリカ兵によって殺されています。それについてどう思いますか?
これは難しい質問だな。戦争に関係のない人の死はよくないと思うよ。
でも自分がソマリアへ行ったとき、女性や子供たちが自ら武器を持って、やっぱりアメリカ兵と戦おうとしていた。
これはベトナムでも同じだった。
だからね、戦場では女も子供も関係なく、みんなが戦闘員ってことだよ。結局、男も、女も、子供も関係ない。戦争ではみんな死んでしまう可能性があるんだよ。
戦争っていうのは、紛れもなく残忍なものなんだ。
もちろんアメリカ軍はできるだけ非戦闘員である人々を安全なところに避難させ、守ろうとしている。
そういう人たちを戦いのターゲットにしているわけじゃない。
でも敵が、逆に彼らを人質として利用することだってある。
そうなったら、俺たちにできることはもうないね。
サダムフセインは大量虐殺をしただろ? それも人間としてのモラルってものを全く無視したひどいやり方で。
だからこそイラクにいる多くの人が、アメリカ軍に出て行ってもらったら困ると、本気で思っているんだよ。
そういう人たちはサダムから逃れられたことをとても喜んでいるよ。
アメリカ軍は必要以上にイラクに居続けるつもりなんてない。
アメリカ軍こそが、イラクに新しい学校や図書館を建て、家をなおし、水道や電気を引いたんだ。
もう何年もサダムに警戒してきた。国連のルールに従うようにね。
あと僕たちがイラクで刑務所に入っている人たちに、希望を与えたとも言われているよ。
イスラム過激派に関わらず、どの宗教でもそれだけが正しく、あとは悪いなんていう行き過ぎた考えが、僕は嫌なんだ。
3:たくさんの若いアメリカ兵士がイラクで戦死しています。
それについてどう思いますか?
そういう若いやつらは、「国に尽くす」という契約のもとに軍に入ってきたわけで、それがどんなに危険なことか、わかりきっているはずだ。
人間は今も世界中で傷つけ合い、死んで行く。それが人生だろ? 嫌気がさすよ。本当に悲しいことだよ。
でも彼らは人生のレールを自分で引いて、それを選んでいる。
だとしたら、そこで僕らに何ができる?
それに、大学の費用を軍から出してもらうために入隊するやつらもいる。その恩恵をもらうんだったら、それなりに犠牲も覚悟しなくちゃ。
僕はその覚悟だよ。もちろん何事もないように祈るけれど、
もし自分の息子が入隊することを選んだら、それは彼の選択なのだから、僕は100%応援するよ。もちろん鍛え直すけどね。
4:あなた自身はイラクへ行ってもいいと思いますか?
当たり前だよ!
現時点でイラクにいる部隊は、もっと一生懸命任務を遂行しなくてはならないと思う。
イラクの人々を救うために、僕たちは可能性を十分に発揮するんだ。
もちろん戦争にはとてつもない軍事費がかかる。
でも911のようなことがこれから世界で起こらないため、正義のために、男として、自分の言葉に責任と信念を持って戦うよ。
もちろん死ぬことは怖いけどね。
でもね、軍に入るってのはそういう犠牲を払う契約をして入ってくるんだから、それを忘れちゃいけない。
人生は危険でいっぱいだ。
明日、世界が終わるかもしれない。
人は生まれたときに、すでに寿命が決まっているんじゃないかって思うんだ。
すべての人はみんな目的があって生まれてくる。
もちろん平和を祈るけど、戦士であることは僕の運命のような気がする。
5:なぜブッシュはこんなにも嫌われているのでしょうか?
ブッシュ大統領は自分の考えに固思しすぎるんだな。
でもブッシュ大統領の立場に立って考えたことある?
あんなに難しい選択を迫られて、普通だったら逃げ出したくなるだろう。
911の後、彼は上に立って指揮を取った。
彼だって、世界に奉仕しても何の見返りがないことに、つくづく嫌気がさしていると思うよ。
もう一度言うけど、僕はブッシュ大統領のすべてに賛成というわけじゃない。
彼がベストだとも思わない。でも彼はとても努力して、正しい選択をしているんだ。
みんなそれに対して文句ばかりだけど、文句ばかりで、誰も銃を持って立ち向かおうとしないじゃないか。
戦闘を知らないか、軍に入ったこともない連中が安全なところに住みながら、文句ばかり言うのさ。
そしてアメリカ合衆国がいつも国を犠牲にして他の国を守る。
自分の国にそういう軍隊がいないのに、文句ばかり言うのはやめて欲しいよ。
ブッシュ大統領は完璧じゃない。でも彼の勇気ある行動は指導者として、とても立派だと思うよ。
by shinocovant
| 2005-01-02 08:35
| アメリカ合衆国を考える